「国際バレエスターズ台北公演」感想 @ 飛天小笨鯨

バレエのレッスンの先生のおすすめで、土曜日に兄とバレエを習っている従姉妹と「国際バレエスターズ台北公演」を見に行きました。今回の公演ではバイエルン国立バレエ団、パリ・オペラ座バレエ、ボリショイ・バレエ団、東京バレエ団、シュトゥットガルトバレエ団などの国際的なバレエスターズを招待して、クラシックやモダンバレエのパ・ド・ドゥが披露されました。

各国へ遠く旅行する必要がなく、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの名だたるバレエ団のエリートダンサーたちの美しいダンスを楽しむことができます。

個人的に印象深かったのは現代的な作品でした。例えば、「Trois Gnossiennes」です。これはフランス作曲家エリック・サティ（Erik Satie）が1889年から1897年の間に作ったピアノ曲です。静かな音楽が人を奥深い空間に引き込み、男女のダンサーの整って感情を控えた舞は神秘的な儀式のようでした。

「The Ninth Wave（第九の波）」は、ボリショイ劇場がプエルトリコ出身でニューヨークのイーストハーレムで育った振付家Bryan Ariasを招待し、制作した作品です。

彼はロシア滞在中にロシア文化に浸り、19世紀のロシアの海洋画家Ivan Aivazovskyの絵やロマン派の作曲家Mikhail Glinka、Nikolai Rimsky-Korsakovの音楽に啓発されました。ヒップホップとサルサのバックグラウンドを持つ振り付け家として、Bryan Ariasは古典バレエの中にヒップホップの要素を取り入れ、特定の動きを強調しました。

私たちが観た「The Ninth Wave（第九の波）」は二人のダンスの一節であり、海の精霊のようで、しなやかに美しく踊って、独特のロシア風情が漂っています。

一方、「No Man's Land」は振付師Liam Scarlettのインタヴューに基づいて、第一次世界大戦の深い辛さを断片的な史料を通じて再現したいと述べていました。

Alina CojocaruとJohan Kobborgは美しいパ・ド・ドゥを通じて、愛と喪失のテーマを表現し、数々の恋愛を描いた舞台の中で、この作品はより重苦しいと思います。

また、モダンのバレエだけではなく、シンデレラ、ジゼル、ダイアナとアクタイオン、白鳥の湖などの古典的なバレエもあり、華やかな美しさや洗練した芸術が十分に表現されました。全作品を一度見たいという好奇心を呼び覚まします。

私のような素人でバレエには疎い人でも、個々のバレエスターズ特別な演出は十分楽しむ事ができます。例えば、Friedemann Vogelの制御力、Alina Cojocaruの繊細な演技、Mizuka Uenoの柔軟さ、またYonah Acostaの力強さなど、なんども観客の拍手喝采が沸き上がりました。バレエに無知でありながらもとても興奮、一瞬でバレエの美しい姿に深く引き込まれました。この素晴らしく感動的な新しい世界により近づくことができて、嬉しく思いました。

參考資料：

2023 第十四屆國際芭蕾舞星在台北

https://www.youtube.com/watch?v=YuyC2WAeTs4

Trois gnossiennes

https://www.youtube.com/watch?v=l3jO-PgZdhc

薩替：6首「玄秘曲(Gnossiennes)」

https://mypaper.pchome.com.tw/binjen/post/1322131659

Evgenia Obraztsova - Sentimental Waltz

https://www.youtube.com/watch?v=ykMQOS-mb34

The Ninth Wave (Belyakov/Obrastsova)

https://www.youtube.com/watch?v=rGpwn6kXMqw

Inspiration for “The Ninth Wave”